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1942年フランス・リヨンのアメリカ総領事に、メイヤンから
託された新種のバラの苗木には、「3−35−40」の符号が
付けられていました。やがて1945年4月29日のカルフォル
ニア州パサデナでの太平洋岸バラ園芸協会・全国大会の展
示会で発表されました。
その日届いたヨーロッパの重大ニュースは、ベルリン陥落の
知らせです。バラ展示会場は沸きかえったそうです。
その時「3−35−40」のバラはピースと名付けられました。
ピースを見るのに何度も京都府立植物園に通いました。
植物園には多くの種類のバラがあるのですが、その中で一
番多く、広い場所でピースは咲いています。大輪のピンクと
黄色、そしてふちに赤色の混じったバラは、一輪一輪が自分
を持った主役でした。
花と葉とつぼみと、そしてヨーロッパの壊れた壁を繰り返し
紋様に描きました。
今までにも多くの心を込めた帯を作っています。唐織は織
物の絵画です。いつもそう思って制作しています。
ピースのバラも何世代も継いで生きていくことでしょう。
この帯も何世代にも渡って受け継がれることを願っています。 |