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目次 page2 唐織が夢になるまで 2 page3 月に花兎文 page4 白詰草 page5 波に飛魚文 |
唐織が夢になるまで |
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| この本は単なる作品集ではありません。あらゆる 美術の中で織物の美が洋画、日本画などに対する、 もう一つの美の表現体であることと、絵の具・プリン トで出せない魅力を持った素材であるということを 証明したいのです。 |
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人間の生活をあらわすのに衣・食・住という言 葉があります。それらは時代が進むうちに文化と して発達し人々の心の豊かさを満たすようになっ てきました。 人が衣を着るようになると、毛皮の次に布を織る ことをおぼえました。木の繊維などから糸を作り、 糸を交差させて織物を作り出した時から紋様は始 まっています。しかし人が意図した文様を織り上 げるまでには、時間が必要だったと思われます。 |
| 日本の古代では中国の王朝文化との交流からいろいろな文様・装飾が与えられ、その模倣から始まり ました。 |
| 織物の世界は平安時代の王朝文化に独自の 和の世界が形成されますが、常にその時代の権 力者の庇護のもとに発展し作家として独立した 作品になるまでには至らなかったと思います。 しかし明治以降文明開化のもと作家が誕生し ました。 ジャガードも輸入され美術的な織物製作に革 命がもたらされ、作家たちも自分の作品をつく り始めました。産業が活発になったせいもある のでしょうが、織物はより分業化されて現在ま で続いています。 織物は絵から製品になるまでに人々の労力 と費用がかかります。市場経済上どうしても売 れるもの、売れているものという先走った製品 が出来上がります。じつは織物の図案に新味が 少ないのには、これらの技術と経済優先の日本 の土壌にあるのではないかと思われるのです。 |
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